社員インタビュー
久家 優子
2019年入社(キャリア採用)
第一生産課4グル ープ
育児とフルタイム勤務を
両立できる環境に惹かれ入社
CAD/CAMオペレーターとしてキャリア採用で入社し、5年目を迎えました。当社を志望したのは、フルタイム勤務と育児を両立する条件が揃っていたことと、学生の頃から培ってきたCADスキルを活かせる点に魅力を感じたからです。島津製作所グループの企業なので、職場環境や福利厚生が安定しているだろうと期待もありました。
実際、働く環境は入社前の期待どおりで、育児や介護などお互いの事情を配慮、フォローし合えるところはとてもありがたく感じています。特に私は小さい子どもがいるため、繁忙期で残業が続く時など事情を考慮してもらうことが多い立場ではありますが、反対に自分がフォローに入れる時は積極的に手を挙げるようにしています。誰もが高いパフォーマンスを発揮できるよう組織的に配慮されていると感じることが多く、そのためかモチベーションの高い人が多い印象です。
“正解がない問題”に挑み続けるおもしろさ
第一生産課 板金グループでは、鋼板(こうはん)と呼ばれる金属板を、X線装置の部品製造に使用するための形状に打ち抜き、曲げる作業をしています。私のメイン業務はCADやCAMを使用して、鋼板を打ち抜く機械に指令するプログラムを作成することです。1枚の鋼板は大きいものだと2.4×1.2mほどあり、その中に数点~数十点のパーツを配置します。
この仕事の最大のおもしろさは、正解がないところです。さまざまなパーツを製造するため1枚ずつ図面を引く必要があり、配置を決める業務はテトリスに似ていて、どれだけ効率よく多くの製品を打ち抜けるかが担当者の腕の見せどころです。廃棄面積の減少が会社の利益に直結することもあって、腕を磨くのに大きなやりがいを感じますし、同じグループのメンバーと意見を交わしながら常に改善策を模索しています。
チームで課題解決に取り組むDIO活動から得たもの
そんなポジティブな姿勢が一つの大きな実りとなった出来事がありました。昨年取り組んだ業務改善活動です。
島津製作所グループでは「DIO(Do It Ourselves)活動」という小集団活動が盛んで、社員は半年ごとに複数人でチームを組み、さまざまな業務改善活動に取り組みます。半期に1度、各社で選出されたチームが集まる「全社DIO発表会」が開催されるのですが、2022年は私がリーダーを務めたチームが島根島津代表として発表会に参加し、賞も受賞しました。
解決した課題は、ドーナツ型パーツ製造のプログラム構築について。従来、当社の設備ではドーナツ形状の穴の部分としてカットした面積が廃棄対象になっていたのですが、複数のプログラムを組み合わせる新製法を確立し、素材ロスの削減に成功。これまで長く課題に感じていたことを解決した嬉しさはもちろん、皆の知見を持ち寄ることで固定観念を破り、打開策にたどり着けたことに大きな価値を感じました。
皆で時間を見つけては集まりディスカッションするDIO活動は、業務する上で刺激をもらえる場ですし、全社DIO大会発表会に参加した経験がさらなるモチベーション向上に繋がりました。
より円滑な製品づくりに貢献したい
今の目標は、現在の担当業務の前後の工程を学び、その知識を円滑な製品づくりに活かすことです。より効率よく、より高品質なモノづくりを達成するには、すべての工程のスマートな連携が欠かせません。たとえば私の担当業務で「○○に少しの手間を加えるだけで、後の工程の改善に繋がる」といったことは少なからずあるはずですが、今は後工程に関する知見がないため課題を見つけることもできません。そこで今後、業務の腕を上げつつ他工程への理解を深め、培った知識を当社のモノづくり全体に活かせるよう自分を磨いていきたいです。
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